日本の水道管の老朽化について①
日本に生まれた私達は、蛇口をひねれば安全な水が出てくるのが当たり前の生活をしています。しかし、日本の水道にも問題はあります。その中でも重要な問題の1つが「水道管の老朽化」だと思います。2022年時点で、日本の水道普及率は99.4%とほぼ100%に近い普及率となっております。日本の水道の歴史をさかのぼっていくと、江戸時代までさかのぼりますが、様々な問題に直面し、改善されていきました。そして、現在の水道になっていくのですが、この現代の水道管が普及し始めた時期を皆様はご存じでしょうか。急激に発展したのは、高度成長期の1950年~1970年。今から50~70年前に整備が進みました。当然、水道管にも寿命があります。水道管寿命は40~50年と言われています。つまり、高度成長期に整備された水道管の全てが寿命を迎えている状態という訳です。もちろん、水道管の交換は随時行われております。しかし、間に合っていないのが現状なのです。
皆さんは水道管が日本全国にどれくらの長さあるかご存じですか?テレビなどでもたまに取り上げられているのでご存じの方もいると思いますが、答えは 約74万キロと言われています。直線にすると地球18.5周できるほどの距離になります。ちょっと想像できませんよね。毎年数回は水道管が破裂したというニュースを見かけますが、これだけ長い水道管で日本全国においしく安全な水を提供することはすごく大変なことだと思います。それをしている日本は本当に素晴らしいと思います。しかし、現状ではこの途方もない長さの水道管の老朽化が問題にもなっているんです。
本日はここまで。次回も水道管の老朽化問題について取り上げていきたいと思います。