給水管洗浄の効果と方法(工法)について

目次

給水管洗浄とは?

古い住宅や建物で蛇口を開いた際に、茶色く濁った水が出てきた経験をされた方もいるのではないでしょうか。このような濁った水は一般的に「赤水」と呼ばれ、給水管内部に発生したサビや堆積物が水と一緒に流れ出ている状態です。
給水管にも耐久年数があり、長年使用していると管内にサビや水アカなどが蓄積し、水質の悪化や水の出が悪くなる原因となることがあります。赤水は、こうした給水管の経年劣化によって現れる代表的な症状の一つです。
給水管洗浄とは、給水管内部に付着したサビや堆積物を除去し、赤水やサビ粉などの症状の改善を目的として行われるメンテナンス作業です。

給水管洗浄が必要になるケースは?

給水管洗浄が必要になるケースは、大きく分けると2つあります。1つは、赤水などの症状がすでに発生しており、その改善を目的として行うケースです。もう1つは、現在は特に症状が出ていないものの、将来的なトラブルを防ぐための予防や対策として行うケースです。それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。

①すでに症状が発生しているケース

赤水・サビ粉がでてきている

症状としては一番多いのが赤水、サビ粉が出ている場合です。給水管の老朽化に伴い管自体がサビたり、水と一緒に混入したサビが付着、沈殿することでおこる症状です。

水から鉄のようなニオイがする

赤水やサビ粉は出ていなくても管に付着したサビなどが水に溶けだしてニオイがするような場合があります。

水の出が悪くなった

長年使っているとサビや異物が管内に沈殿していきます。また、管がサビてしまうとサビの層が大きくなっていき管内を覆ってしまうと水が通る部分が小さくなり水に出が悪るなります。部分的にこのような症状が出る場合もあります。

②症状が発生していないケース

賃貸物件で入居前に清掃(洗浄)をおこなう

大家様や管理会社様経由で依頼がある場合です。内装のリフォームをしても給水管はそのまま使用しているケースが多く、トラブルの未然防止の面と、入居者様に安心して使用していただく為におこなうケースが増えています。

長期間空き家だった中古住宅に入居する

中古物件を購入して住まれたり、店を開く方が増えてきており、購入までの間の空き家期間中、水を通していない場合や、水は通っていても使用されていない場合がある為、生活を始める前におこなうケースがあります。

給水管洗浄の主な工法と注意点

給水管洗浄の主な工法と解説

①WASH工法

給水管洗浄でもっとも多い工法が圧縮エアーを使用したWASH工法(店舗により言い方が違う場合もあります)になります。専用の機械とコンプレッサーを用いて圧縮したエアーを管内に送り込み沈殿した汚れやサビを吐き出していきます。薬品を一切使用しない為、マンションなどでも1部屋から洗浄が出来るのが特徴です。

②オゾン工法

オゾン(またはオゾン水)の強力な酸化分解力と殺菌力を利用して、管内のサビやぬめりなどを洗い流していきまう。洗浄する給水管内に専用のオゾン水を送り込み洗浄をおこないます。洗浄と一緒に殺菌できるのがオゾン洗浄の特徴です。

給水管洗浄の注意点

①完全に改善するわけではない

給水管洗浄は管内のサビや蓄積物を除去しますが、老朽化した給水管を新品に戻す作業ではありません。固着してしまったサビや進行した腐食はそのままの状態となりますので、給水管洗浄だけでは改善しないケースもあります。

②症状によっては施工できない場合がある

給水管の老朽化がひどく、腐食が著しい場合や、極端に水圧が低下してしまっている場合、管内に付加をかけることで漏水する可能性があります。このような場合や、配管の材質、給水環境により給水管洗浄が行いえない場合もあります。給水管洗浄をご依頼いただく際、初めての物件は事前調査をおこないます。その際に給水管洗浄が出来ない場合や改善が見込めない場合は配管交換を勧められる場合もございます。

③漏水リスクがある

事前の調査で配管を確認していても給水管洗浄をおこなう物件の場合、老朽化した配管であることがほとんどです。その為、施工時にサビによってふさがれていた小さな穴が表面化し、漏水は発生する場合があります。施工を依頼する際は、このようなトラブル時の対処に関しても予め確認しておくことをおすすめします。

セントラル浄水器設置の際に給水管洗浄は必要?

給水管の状態に問題がなければ、そのまま設置できるケースが多くあります。一方で、赤水やサビ粉が出るなどの症状がある場合は、給水管洗浄や配管の点検を検討した方がよいでしょう。

一方で、セントラル浄水器の設置工事では、敷地内の給水管を掘り起こし、新たにセントラル浄水器までの配管を接続する作業を行います。

工事の際は、既存の給水管を一度切り離して新しい配管を接続するため、細心の注意を払って施工を行っていても、土埃や砂などの細かな異物が配管内に混入する可能性があります。

こうした異物は、水圧だけでは十分に流れ出ない場合があるため、工事完了後に給水管洗浄を行うことで、配管内に残っている可能性のある異物を洗い流すことができます。

そのため、セントラル浄水器を設置する際に給水管洗浄が必須というわけではありませんが、工事後の配管内をよりきれいな状態に整えるという点では、有効なメンテナンスの一つといえるでしょう。

こうしたオプションが含まれている場合もありますので、検討の際に確認してみるのも良いでしょう。

まとめ

給水管洗浄は、給水管内部に付着したサビや堆積物を除去し、赤水やサビ粉、水の出が悪いといった症状の改善や、配管内を清潔な状態に保つために行われるメンテナンスです。

しかし、すべての住宅で給水管洗浄が必要になるわけではありません。赤水や鉄のようなニオイ、水の出が悪いなどの症状が見られる場合や、長期間使用されていなかった住宅などでは有効ですが、症状がない場合は必ずしも実施しなければならないものではありません。

また、セントラル浄水器を設置する際も、給水管洗浄が必須というわけではありません。ただし、工事後の配管内に残っている可能性のある異物を洗い流すという点では、有効なメンテナンスといえるでしょう。

大切なのは、「給水管洗浄をすること」が目的ではなく、ご自宅の給水管の状態を正しく確認し、本当に必要なメンテナンスを選択することです。給水管の状態に合わせて適切な対応を行うことで、安心して快適な水環境を維持することができます。

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