水道水に含まれる有機フッ素化合物について

水道水に含まれる有機フッ素化合物について① PFAS(ピーファス)とは

昨年、日本各地でニュースになった「有機フッ素化合物(PFAS)」ですが、今でも多くの地域で問題になっております。

そもそも、「有機フッ素化合物(PFAS)」とはどんなものなのでしょうか?

PFAS(ピーファス)

有機フッ素化合物のうち、ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称で、1万種類以上の物質があると言われています。

PFASの代表的な物質は、「ペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)」「ペルフルオロオクタン酸(PFOA)」の2種類で、撥水性・溌油性、熱に強く、薬品に強く、光を吸収しないなどの特性から、フッ素加工フライパンや防水服、ペンキ塗料、消化泡などに使用されていました。

PFOS(ピーフォス)半導体工業、金属メッキ、フォトマスク、写真工業、泡消火剤等
PFOA(ピーフォア)繊維、医療、電子基板、自動車、食品包装紙、フローリング、防護服等

日本国内では、化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)に基づき、2010年にPFOS、2021年にPFOAの製造、輸入は原則禁止されています。

現在では、国内での製造、輸入も出来なくなりましたが、土壌や地下水に残留したPFASは分解されず全国で基準値を超えて検出されています。